会社で働いていても、フリーで働いていても
クライアントと仕事をする機会ってほぼ必ずあるかと思います。
クライアントと働いている中で
「めちゃくちゃこだわった箇所があっさり却下された」
「どの社員さんの写真を使うかがそんなに重要なの?」
「ちょっとしたテキストの表現に、そこまでこだわるの?」
みたいな、こだわるポイントのズレを
感じる事あるんじゃないでしょうか?
今回は、デザイナーとクライアントの「こだわり」の違いを
考える事で両者に対する理解を深められればと思い書きました。
※人によって違いはあるので
「俺、こんなんじゃねーし氏ね」と思われても、氏ねないので
暖かい目で読んでいただければ幸いです。
クライアントのこだわり
クライアントとの仕事を9年ほどやってきて感じる
クライアントがこだわりに重きを置くポイントは
<クライアントがこだわりがちなポイント>
・テキストの内容
・商材の情報
・写真に写ってる社員は誰か
・情報の優先度
・デザインは細部より全体のトーン
かっこいいデザインが仕上がるに越したことはないけど
それ以上に 「 情報が正しく伝えられているか 」に重きを置いている印象。
まぁ、当然ですよね。
食品系や薬品系では成分内容とか間違えていたり
ファッション系のデザインでサイズが間違えていたり
ECサイトとかで商品の値段が間違えていたら大問題ですしね。
働いていて盲点だなーと思ったのが
>・写真に写ってる社員は誰か
という点にこだわるクライアントが多いこと。
例えば、辞職予定の社員さんはNGだったり
モチベーションを上げたいから「◯◯さん」を掲載して上げたいとか
美人だから「△△ちゃん」を大きく扱いたいとか。
結構あるんですよね。
あと、当然の事ながら
売り上げ、成果>>>>>>>>デザインの格好よさ、アニメーションの素敵さ
な事が多いので、これも意識したいですね。
デザイナーのこだわり
自分もデザインしていたり
同業者や先輩後輩をみていて思う
デザイナーのこだわりに重きを置くポイントは
<デザイナーがこだわりがちなポイント>
・使用するフォントの扱い
・正しく情報が整理されているか
・気持ち悪いレイアウトになっていないか
・数pxのズレなどの細部
・配色やデザイントーン
・アニメーションの気持ちよさ
もちろん、情報の正しさや売り上げの向上も最低限意識はしているけど
「制作物のクオリティを上げたい」気持ちが強い印象。
まぁ、制作者として制作物へのこだわりが
クライアントのこだわりの深さと同じかそれ以下なら
気持ち入れ替えた方が良いよね。
外食しに行って、自分で作れるレベルの料理が出てくる感じ。
クライアント、デザイナーそれぞれが持てれば良い視点
クライアント、デザイナー両方の視点を持てれば強いと思います。
クライアント:
デザイナーがこだわる視点をクライアント側が持てれば
・制作物のクオリティが上がる
・的確な指示ができて両者仕事がやりやすくなる
・鋭い提案ができる
全体的に、良いクリエイティブができるように思います。
デザイナー:
例えば、社員さんや商品の写真を選定する際に慎重になったり
デザイナー視点ではなくマーケティング視点で語れたりすると
クライアント側からすれば、寄り添ってくれている感じがして
会社がよくなる事を真剣に考えてくれているような熱意が伝わり
信頼度が上がるのではないでしょうか。
とかいう自分も意識して頑張ろう。