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【EC・インハウス】Webサイトの運用・運営スタッフのリアル

「Webデザイナー」の求人サイトなんかを見ていると
たまに、ECやインハウスの会社の求人で
「WEBサイト運用スタッフ」「WEBサイト運営」
なんて職種を見かけて、実際の仕事内容ってどんな物なのか
働いていてスキルは身につくものなのか
とても気になった事があった。

僕も2年ほどインハウスのWEB運用スタッフとして働いた事があり
そこでの経験をもとに、以下をまとめてみました。

WEBサイト運用・運営の仕事とはどんなものか

WEBサイトの運用・運営と聞くと
管理人は最初、サイトに掲載する用のバナーを作ったり
SNSを更新したり、サイトの更新情報を更新したり
その程度の仕事かなと思っていたのですが
業種にもよりますが
実際は、もっと多岐にわたる業務が存在しています。

大きく6つに分けると
1.キャンペーンページや特設ページの作成
2.ホームページの更新
3.所属する企業が出すチラシなどの紙媒体の作成
4.SNSの更新
5.オウンドメディア(ECサイト)の運営
6.制作会社さんとのやりとり

みたいな感じです。

それぞれの詳細内容を説明したいと思います。

1.キャンペーンページや特設ページの作成

インハウスなどで働いていると
企業がセールスのために期間限定のキャンペーンや
特別商品を売り出す事があります。

そういう時に、概要を説明して訴求できるような
1ページ物のサイトを作る
事がよくありました。

まれに、制作を毎回外部に依頼するリッチな会社もありますが
広報にかけられるお金が限られている会社が多いので
WEB運用で一般企業なんかに入ると任される事が多いように思います。

2.ホームページの更新

自社でホームページを持っている会社さんなんかでは
例えば
「新しい商品が出たから、メインビジュアルの写真を差し替えたい」
「バナーを追加したい」「商品情報を更新したい」

といった事が頻繁にあります。
WEB運用、運営スタッフとして入社すると
この辺りの仕事が日常的に一番接する機会が多いようにも思います。

3.所属する企業が出すチラシなどの紙媒体の作成

インハウスやEC会社で働いていると
営業ツールとして、チラシやポスターが必要になる機会がとても多いです。
そんな時に、企画をスタッフさんと一緒に考えて作成したり
または企画から一人で行って制作する、みたいな業務です。

大規模なカタログなんかになってくると
非常に時間がかかるため
コンセプトなどは考えて、あとは外注に任せる事が多いように思います。

「WEB運用スタッフとして入ったのに、紙もすんの?」
と管理人は思いましたが、やってみればなんとかなりますし
紙媒体の仕事を覚える機会にもなったので、今振り返ると非常にありがたいです。

4.SNSの更新

SNSを運営している会社さんなんかでは
自社アカウントの運営を任される事が稀にあります。

自分のSNSと違って様々な制限があるため
やりづらさもありますが
企業目線でのアカウント運用は
個人でやるのとはまた違った目線を味わえる
ので
思い切り楽しんじゃうのがいいんじゃないでしょうか。

5.オウンドメディアの運営

自社でオウンドメディアを持っている会社さんなんかだと
その運営を丸々任される事があります。

WEB運用スタッフがどこまで任されるかは
企業によって様々なので一概には言えませんが
小規模な会社や裁量が大きい会社などでは
KPIの設定、企画、制作まで任されることもあり得るように思います。

GoogleAnalyticsぐらいは見れるようになっておきたいですね。

6.制作会社さんとのやりとり

大規模なサイト制作やカタログの制作は
WEB運用スタッフに任せると、日々の業務が回らなくなるので
外部の制作会社さんにお願いする事が多いです。

そんな時に
制作会社さんとの技術的なやりとりを任せられる事があります。

例えばどんな事をするかというと
・打ち合合せに同席して、企画を考える
・自社と制作会社の橋渡しとして、イメージを伝える
・写真素材やテキストの共有
・サーバーやドメインの手配
・制作物の品質管理

など。

WEBサイト運用・運営スタッフはどういう人が向いているのか

「広く浅く、なんでもできる人」※深ければより良い。
「自ら提案できる人」
「自分で新しい知識を取り入れて勉強してる人」

が向いてるように思います。

「広く浅く、なんでもできる人」※深ければより良い。

前項でお伝えした通り、仕事の幅がとても広い会社が多いです。
WEB部門が充実していて、人材が充分に揃っている会社なら別ですが
残念ながらそうじゃないところが多く
一人で回している会社も結構あります。

制作会社なんかだと「WEBデザイナー」「コーダー」が分かれていて
さらに「グラフィックデザイナー」もいたりして
それぞれが専門分野を極めていくようなイメージですが

それより、どれも幅広くできた方が重宝されるように思います。

「自ら提案できる人」

インハウスなんかで働いていると
周りのスタッフは、ほぼデザインの知識が0に近いことなんてざらにあります。
なので、共同で企画を進める時なんかは
こちらから提案できるスキルが必須なように思います。

「自分で新しい知識を取り入れて勉強してる人」

制作会社とは違って、WEB専門のスタッフが少ない環境なので
どうしても技術が古くなりがち。
いつもテンプレートで事足りたりするような場面もあるので
自ら新しい風を持ってこれるような人は重宝されるんじゃないでしょうか。

インハウスやEC会社などの労働環境はどんな感じか

勤務時間について

これは、企業によりますが
基本的に定時や少ない残業時間で帰れる会社が多いように思います。

理由1.クライアント仕事ではなく、自社の仕事なので納期に振り回される事があまりない
理由2.制作会社ほど制作物の品質にこだわらない会社が多いので

ただ、業種によっては
他のスタッフが不定休という会社の場合は
土日祝が休みではなく、WEB運用スタッフも同じように不定休になる場合が多いです。

給与面について

これも企業によりますが
実感としては制作会社よりは高めな所が多い気がします。

また前述の通り労働時間が安定している会社が多いので
副業もしやすい環境でもあると思います。
※企業によっては副業禁止なのでご注意を。

WEBサイト運用・運営スタッフとして働いていて何がが身につくか

ぶっちゃけ、制作スキルを身に付けたいなら
制作会社や広告代理店をオススメします。

ただ、自社スタッフと企画を一緒に考えられたり
非デザイナーから生のフィードバックをもらえるのは
デザイナー人生において貴重なので、とても勉強になります。

また、撮影に立ち会ったりディレクションをできる機会もあるので
非常に幅広くて貴重な経験ができるなと思います。

あとは、一般企業ならではの
経営戦略や人の動き、扱っている商材に対する知識も深まるように思います。

WEBサイト運用・運営スタッフとして働く時に注意したい点

1.自分に出来ること、出来ないことの線引きはしっかりしておきたい
2.品質にこだわりすぎない
3.興味が持てる商材を扱っている会社を選びたい
4.スタッフとは仲良く

1.自分に出来ること、出来ないことの線引きはしっかりしておきたい

仕事を頼んでくる上司は、WEBについて全く知識がない場合が多いので
例えば「会員サイトの制作を1ヶ月ぐらいでお願い」
と言われた時に、ちゃんと出来なければ出来ないと答えるようになっておきたい。

この場合、上司も無茶振りしてるつもりはなく
ただ単に無知な場合が多いので
会員サイトを作るにはどれだけの労力が必要か
伝えられるようにもなりたい。

2.品質にこだわりすぎない

制作会社のように、「制作物の品質」を一番の売りにしているわけではなく
あくまでも自社で扱う商材を売るためのツーツとしてWEBサイトを捉えている会社が多いので
品質向上に必要以上に時間をかけていたらあまりいい顔はされない事が多い。

ただ、最低限の品質担保のために必要な箇所は
こだわるべきだと思うのでそこは堂々と主張すべき。

3.興味が持てる商材を扱っている会社を選びたい

インハウスやEC関連の会社に入ると
そこからずっとその会社での商材と向き合う事になります。
そんな時、多少なりとも自分が興味を持てる商材
を扱っている会社を選ぶようにしたいです。

自分がファンであったり、好きな物を扱っている会社だと
毎日天国でしょう。

4.スタッフとは仲良く

これは結構大事。
基本的に、一人でモクモクと作業する
というより他のスタッフと共同して作業を行う事が多いので
なるべく角は立てないように仲良く過ごしたい。
まぁ、これに関してはどこの会社に言っても同じかもしれませんが。

【番外編】WEBサイト運用・運営スタッフあるある

WEB運用・運営スタッフとして
働いていて面白かった事、困った事など
あるあるネタをまとめてみました。

・過去のデータがどこにあるのかわからない。
・いろんなパスワードの行方が不明
・非デザイナーのナチュラルな意見に
ムカつく事もあったり、ハッとする事もあったり。
・なぜかやたらよいしょされる
・最初は専門用語が通じなくて驚く
・普通にみんなIEを使ってたりする
・そもそもブラウザって何?

Webサイトの運用・運営の仕事内容のリアルの結論

自分と違った人種、様々な仕事が与えられるので
割と大雑把で小さいことを気にしない人が向いてるんじゃないかと
勝手に思ってます。

「定時で帰れそうだから」
という理由だけで、志望すると
もれなく痛い目を見るので気をつけたい。

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